<書評>霞が関の対中「事なかれ主義」と格闘 前駐中国大使の回顧録 『日中外交秘録』
2025/07/13 (日曜日)
国内ニュース
今や習近平国家主席の「一人支配」となった中国は「以前の中国とは別の国家」だと喝破。急激に軍事力を増強させた中国とは正面衝突を避け、その国力が落ちる時機を見据えて準備を進める「戦略的臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」が必要だと説く。
著者が明かす外交の舞台裏が読みどころだ。政治家の判断ミスがいかに国益を毀損(きそん)するか、考えさせられる。 (文芸春秋・2750円)
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