自転車「青切符」反則金額が決定
2025/06/17 (火曜日)
来年4月から自転車「青切符」反則金の金額が正式決定 “ながらスマホ”は1万2000円 警察庁
警察庁は2025年6月17日、自転車の違反行為にも「交通反則通告制度(青切符)」を適用し、2026年4月1日から16歳以上の違反者に反則金を科すと発表しました。携帯電話を操作しながらの運転(“ながらスマホ”)には1万2000円、信号無視や逆走などには6000円が課されます。これにより、自転車利用者の安全意識向上と交通事故の抑止を目指します。
違反行為 | 反則金額 |
---|---|
携帯電話操作(ながらスマホ) | 1万2000円 |
信号無視 | 6000円 |
逆走・歩道通行など通行区分違反 | 6000円 |
一時不停止 | 5000円 |
傘さし運転・イヤホン装着状態での運転 | 5000円 |
ブレーキ未装備 | 5000円 |
二人乗り・並走 | 3000円 |
自転車事故による死傷者は年間およそ1万8000人にのぼり、その約7割が運転者の法令違反や不注意によるものとされています。従来、悪質なケースには刑事罰として「赤切符」を適用してきましたが、軽微な違反には罰則がありませんでした。道路交通法改正により、軽微違反にも反則金を科すことで抑止効果の強化を図ります。
欧米諸国ではすでに自転車違反への反則金制度が導入されています。英国では携帯電話使用で最大2500ポンド、ドイツでは20~100ユーロ、アメリカ・カリフォルニア州では50~250ドルが科せられています。日本の反則金は比較的高額ですが、同時に周知啓発の徹底が重要とされます。
警察庁は、青切符制度の導入により携帯電話使用や信号無視が30%程度減少すると予測し、年間数千件の事故減少を見込んでいます。制度施行後は取り締まり実績と事故発生件数を継続的に分析し、必要に応じて反則金額や対象行為の見直しを行う予定です。
青切符制度は、自転車利用者のモラル向上と交通事故防止を目指す新たな施策です。取り締まりと並行し、スマートシティやICT技術を活用した安全支援、歩行者との共存を図るための総合的な交通政策が求められます。
2026年4月から自転車反則金制度が始まります。ながらスマホには1万2000円、信号無視や逆走には6000円と決まりました。多面的な啓発と取り締まり強化で自転車事故の減少を図り、安全で快適な交通環境の実現を目指します。
主な出典:
・日テレNEWS(NNN)
・テレビ朝日ニュース
・TBS NEWS DIG
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