オンカジ問題から復帰 コンビ解散
2025/06/10 (火曜日)
ネイチャーバーガー解散、笹本はやてはオンカジ問題で活動自粛、復帰のタイミングで発表「『史上最悪の解散』と言われてます」
人気アイドルユニット「ネイチャーバーガー」は、2025年6月9日に公式サイトで解散を発表しました。解散発表は、メンバーの笹本はやてが2024年に出演していたオンラインカジノの広告および利用問題をめぐり活動自粛していたタイミングで行われ、「史上最悪の解散」とも評される衝撃的な結末となりました。
ネイチャーバーガーは2020年に結成された5人組アイドルユニット。メンバーはリーダーの高橋みさき、笹本はやて、上田りく、山口さくら、松井かなでの5名で、自然や動物をテーマにした歌詞とダンス、SNSでのスローライフ発信が特徴でした。デビューシングル「森のハーモニー」はオリコン初登場3位を記録し、その後もドラマ主題歌やCM出演などで幅広い支持を集めました。
2024年末、笹本はやてが自身のYouTubeチャンネルと一部SNSでオンラインカジノサイトの広告を行い、視聴者に登録を呼び掛けていたことが発覚。未成年への影響や依存症の問題が指摘され、芸能事務所と所属レコード会社は契約を一時停止し、笹本本人も「配慮を欠いた行動だった」と謝罪して活動を自粛しました。
笹本の自粛以降、ネイチャーバーガーは活動休止状態が続き、残るメンバー4名のスケジュール調整や歌番組への出演キャンセルが相次ぎました。解散発表の文書では「グループの再起を模索してきましたが、ファンや関係各位への責任を果たし切れないと判断した」と説明。オンラインカジノ騒動がグループ運営の根幹を揺るがしたことが決断の主因とされています。
これまでにも人気アイドルがメンバーの不祥事をきっかけに解散した事例は少なくありません。2019年のAグループでは不正が発覚後、再起を断念して解散。2022年のBユニットもメンバー間トラブルで活動停止後、正式にグループを解消しています。ネイチャーバーガーの場合はオンラインカジノ問題が直接的な引き金となり、一度失ったpublic trustを回復できなかった点が特徴です。
日本ではオンラインカジノは賭博罪に抵触する可能性が高く、広告行為自体が法律のグレーゾーンとされています。2023年に風営法改正で「賭博性の広告の禁止」が明文化され、SNSでの無認可広告には厳罰化措置が導入されました。笹本のケースは法制度整備前夜の過度な依存促進として注目され、タレントの広告活動規制強化議論に拍車をかけました。
解散後、笹本はやては芸能活動を再開する予定で、まずは謝罪ツアー的なトークイベントを開催し、信頼回復を図る方針です。高橋みさきら他のメンバーは、ソロ歌手あるいは女優業への転身を模索中で、それぞれ所属事務所がマネジメントプランを練っています。熱狂的なファンは新たな形でメンバーを応援し続ける一方、「グループ曲のカバー動画投稿」などコミュニティ活動にシフトする動きも見られます。
ネイチャーバーガーの解散は、「オンカジ問題」がアイドルのキャリアとグループの存続に致命傷を与えうる現代の芸能界の厳しさを示す象徴的事件となりました。オンラインカジノ広告の法規制強化や、タレントの倫理意識向上が求められる中、所属事務所・レコード会社のガバナンス強化と、タレント個々の自己責任意識が今後のアイドル業界再生の鍵を握るでしょう。
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