大谷が日米通算300号 2試合連発
2025/06/25 (水曜日)
大谷翔平、27号で日米通算300号 2試合連発、打者天国での豪快アーチに敵地騒然
2025年6月24日(日本時間25日)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が敵地クアーズフィールドで行われたコロラド・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」として先発出場。第4打席で放った豪快な27号2ランがスタンドを直撃し、日本ハムファイターズ時代の48本とメジャー移籍後の252本を合わせた日米通算300本塁打の大台に到達した。高地特有の「打者天国」での一発に観衆は騒然とし、二試合連続アーチの快挙にスタンドも報道陣も沸いた。(出典:Sports Bull)
標高約1,600メートルのクアーズフィールドはボールが飛びやすいことから「打者天国」と称される。大谷選手は昨季もわずか14試合の出場で54打数22安打、打率.407、4本塁打14打点、OPS1.208という驚異的な成績を残しており、本拠地を離れても相性の良さを存分に発揮している。(出典:Sports Bull)
大谷選手は2013年に日本ハムでプロデビューし、初年度から10本塁打を放つと翌年も10本、2015年は15本、2016年は22本、2017年は15本の本塁打を記録。5年間で通算48本塁打をマークし、二刀流としての可能性を世界に示した後、2018年にMLBロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。NPB時代から一貫して放ってきた豪快なスイングは、メジャーの広角スタジアムでも脅威となっている。
エンゼルス時代の2018年には新人ながら22本塁打を記録し、翌2019年は18本、短縮シーズンの2020年は7本。2021年に46本塁打でMVPを受賞し、史上初の「100勝&100本塁打」投手打者二刀流選手となった。2022年は34本、2023年には44本、2024年も40本近い本塁打を放ち、2025年シーズンも安定して量産ペースを維持している。
日米通算300本塁打到達は、NPBとMLBの両方で本塁打を記録した日本人選手では史上3人目。巨人とヤンキースで活躍した松井秀喜氏、そして中日・カブスなどで通算327本を記録した福留孝介氏に続く快挙である。しかしメジャー在籍中にこの大台に乗せたのは大谷選手が初となり、新たな歴史を刻んだ。(出典:Sports Bull)
この27号2ランは、22日のワシントン・ナショナルズ戦でも放った26号に続く二試合連発。5月には球団月間最多タイの15本を放つなど波に乗っており、6月に入ってからはややスローダウン気味だったが、再び量産体制を復活させた。
今季本塁打王争いでは、ナ・リーグトップのエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)に2本差をつけて首位。メジャー全体でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カル・ローリー(マリナーズ)に次ぐ3位に位置しており、54本ペースの量産体制を維持している。今後のペース次第では、メジャー本塁打王も十分に視野に入る。
大谷選手の打撃は、広角かつ強烈なライナー性の打球が特徴。クアーズフィールドでは逆風が少なく、球速が速いことからライナーがそのままスタンドに突き刺さりやすい。高い打球角度とパワーを両立させるフォームは、メジャーの豪速球にも対応できる進化系スイングと評価されている。
日本人MLB選手で200本塁打を超えたのは松井秀喜氏(ヤンキース移籍後175本)、イチロー氏(MLB完全打撃栄誉)、鈴木一朗氏(打撃タイトル多数)ら名だが、日米通算で300本に到達しながら現役でこれを果たすのは大谷選手が初。同時に投手としても150勝以上を目指す二刀流の偉業は、日本人野球界における一つの到達点である。
米国メディアは「二刀流の打者がまたやった」「歴史を更新し続ける男」と絶賛。日本のファンもSNSで「おめでとう」「まだまだ通過点」と激励が飛び交った。伝統的なホームランダービー参加も噂される中、次なる注目はオールスター戦やポストシーズンでの活躍に移っている。
シーズン後半戦に突入し、MVP争いの最右翼と目される大谷選手。投手としても先発登板が予定される二刀流起用は未曾有の挑戦であり、個人タイトルとチームのワールドシリーズ制覇に向けた戦いは続く。日米通算300本塁打という大記録は通過点に過ぎず、次の歴史は既に動き始めている。
出典:Sports Bull(https://sportsbull.jp/)
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