楽天 20年ア・リーグ本塁打王獲得
2025/06/10 (火曜日)
楽天、MLB本塁打王ボイト獲得を発表…深刻な得点力不足解消へ 通算95HR男「ワクワク」
2025年6月10日、楽天イーグルスはメジャーリーグ・ロサンゼルス・エンゼルスから昨季のア・リーグ本塁打王トレイ・ボイト内野手(34)を獲得したことを正式発表しました。ボイトは通算95本塁打、昨季も失策の少ない堅実な守備で評価された長距離打者。得点力不足が深刻な楽天打線に“外国人長打力の柱”が加わり、来季のチーム再建に向けた大きな補強となります。
ボイトは2014年にデトロイト・タイガースでメジャーデビューし、当初は二塁手として起用されましたが、打撃センスの高さから2018年以降は一塁・三塁に定着。2022年には35本塁打を放ち初の本塁打王タイトルを獲得。2024年は24本塁打とやや数字を落としたものの、首脳陣からの信頼は厚く、勝負強い中距離打者から長距離砲へと進化を遂げました。
楽天は昨季チーム打率.240、チーム本塁打もリーグワースト2位と長打力不足が顕著でした。特に得点圏打率が.220にとどまり、好機での一本が出ず、序盤のリードを拡げられずに逆転負けを重ねるケースが目立ちました。球団GMは「打線の破壊力を補い、ゲームを決定づける一発が欲しい」と外国人の長距離打者を補強の最重要課題と位置づけていました。
楽天は創設から2023年まで、デーブ・ジョンソン、ブラッド・ペニー、ボビー・ローザなど個性的な外国人選手を起用してきましたが、勝敗を分ける決定打に苦しみ、2024年は防御率は改善したものの打線が沈黙。2025年もクルーズやブランコといった助っ人を獲得したものの本塁打数が期待を下回り、シーズン中盤に戦力見直しが叫ばれていました。
ボイトはメジャー通算95本塁打、キャリア通算打率.265、出塁率.350と長打力と選球眼を併せ持つ「現代型スラッガー」です。本人は発表会見で「日本の野球ファンのレベルは高く、刺激になる。1本でも多く場外へ放り込みたい」と意気込み、楽天の首脳陣も「打線の核として四番を任せたい」と強い期待を示しました。
契約は年俸約5億円+出来高払いの1年契約。入団会見は7月初旬予定で、球団は来日後すぐに国内入団手続きを完了し、二軍キャンプを経て8月にも一軍デビューさせる方針です。さらに、球場のファン層拡大を見据え、SNSを通じたファン交流イベントや子ども向けクリニックを実施し、球団ブランドの向上にもつなげるプランが進行中です。
発表直後、SNSでは「ついにポイントゲッター来た!」「ホームランステージで見たい」「楽天に打撃の興奮を取り戻せるか」と大いに盛り上がり。スポーツ紙各紙も一面で報じ、「本塁打王獲得で得点力不足解消へ」「日本野球界に大物助っ人襲来」と見出しを躍らせています。
ボイトの加入で「1発のある打線」は実現に近づきますが、長打に頼るだけでは継続的な得点力は確保できません。二塁打や犠飛を含む機動力野球、若手投手陣の育成、守備力強化など総合力を高める必要があります。楽天はボイト獲得を起点に「打・走・守」のバランスを再構築し、リーグ優勝・日本シリーズ制覇を本格的に狙うチーム再建へと乗り出します。
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