久保建英も危機感 代表の人気低下
2025/06/11 (水曜日)
【日本代表】久保建英 人気低下に危機感「もっと応援してほしい」 サポーターにお願い
2025年6月10日の北中米W杯アジア最終予選インドネシア戦(パナスタ)で日本代表10番を初めて背負い、キャプテンマークを巻いて臨んだ久保建英(24=レアル・ソシエダ)が、1ゴール2アシストの活躍を見せた一方で試合後、自国サポーターに対して「もっと応援してほしい」と率直な本音を吐露しました。ホーム戦にも関わらず、五分五分の大声援が押し寄せた現地サポーターに比べて日本側の盛り上がりを物足りなく感じたというもので、「日本のホームは簡単じゃないと示してほしい」と訴えました :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
近年、日本代表の公式ユニフォーム売上やSNSでの言及数は、絶頂期と比べてやや低調な推移をたどっています。背番号10の久保を象徴とするオフィシャルグッズは、2022年のW杯直後にピークを迎えたものの、その後のクラブでの起用やメディア露出が減少するとともにファンの関心も分散しつつあります。スポーツ用品店の関係者によると「特定の若手や新戦力が注目される一方で、代表10番の重みが薄れている」という声も聞かれ、久保自身が危機感を募らせた背景があります。
日本代表の背番号10は、戦後の中山雅史、三浦知良、香川真司ら歴代スターが背負ってきた伝統的な「象徴」番号です。香川は2010年代前半に母国での人気爆発を牽引し、久保自身もU-17世代での世界大会得点王やプロデビュー直後の成績で注目を集めました。しかし、「結果を残しても盛り上がりに結びつかない」といったファンの反応が散見される現状は、「10番の重さ」を再確認させる機会ともなっています。
欧州や南米では、ホームの大声援が選手のパフォーマンスに直結する文化があります。日本でも近年は「SAMURAI BLUE」のコールや応援歌の定着が進みましたが、スタジアム観客数はまだ欧州主要国に比べて低め。観戦マナー向上や応援スタイルの多様化は進んだものの、一体感を伴う「声量」では「もうひと押し」が求められています。久保の要望は、選手と観客が一体となる新たなスタジアム文化への意欲表明とも言えます。
例えば、アルゼンチン代表のメッシは国際舞台での活躍に応じてファンがスタジアムを埋め尽くし、チャントが鳴りやまないことで知られます。また、イングランド代表でもケインやサラーら特定選手への支持がチーム全体への熱狂を呼び起こしています。久保が日本国内で同様の支持基盤を築くには、さらなる結果とともにファン参加型の応援スタイル醸成がカギとなるでしょう。
6月22日の東京都議選投票日当日は代表戦はありませんが、7月下旬には参院選とW杯アジア最終予選が重なります。サッカー人気と政治的関心が「隣接」する中、スポーツを通じた国民の一体感を高める好機とも言えます。久保建英は今後もチームを牽引する存在として、結果を重ねつつ、サポーターへのメッセージを発信していく必要があります。
久保建英の「もっと応援してほしい」という言葉は、選手個人のパフォーマンス向上だけでなく、日本サッカー全体のスタジアム文化を深化させる呼びかけでもあります。代表の背番号10として、ファンと共にチームを盛り上げる理想的な応援環境を築くことが、日本サッカーのさらなる飛躍につながるでしょう。
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