ジャッジが24号特大HR 敵地騒然
2025/06/11 (水曜日)
ジャッジ 24号143m特大弾!3打点で打点リーグトップに浮上し打率と2冠 13年ぶり3冠王も視野
2025年6月10日、ヤンキース対レッドソックスの試合で、ヤンキースのスラッガー、アーロン・ジャッジ外野手が今季24号となる特大本塁打を放ち、143メートルの大飛球はスタンド最上段に直撃しました。この1打で3打点を稼ぎ、今季の打点数を67に伸ばしてア・リーグのトップに浮上。さらに、打率.345を維持し、本塁打・打点・打率の「三冠王」獲得圏内に入ったことが大きな話題となりました。MLBで三冠王が誕生すれば、2012年のミゲル・カブレラ以来13年ぶりの快挙となります。
1992年生まれのジャッジは2013年にヤンキースと契約し、2016年にメジャーデビュー。身長201センチ、体重128キロの恵まれた体格を生かしたパワーヒッターで、2017年に46本塁打、2018年に27本、2022年には62本塁打でア・リーグ記録を更新するなど、長打力に定評があります。2022年にはア・リーグMVPにも輝き、複数回のオールスター選出経験を持つスター選手です。
本拠地ヤンキースタジアムでは、フェンスまでの飛距離が約120mですが、ジャッジの一撃は143mに達し、球場外の広告塔付近まで到達。Statcast(スタットキャスト)の測定データによれば、打球速度は約185km/h、打ち出し角度は32度と理想的な条件が重なった一発でした。このようなスーパーショットは年間わずか数本しか記録されず、史上最長飛距離を争うレベルの飛距離です。
この日の3打点で打点数を67に伸ばしたジャッジは、これまで首位を走っていたレッドソックスのボガーツ(66打点)を追い抜き、ア・リーグ打点王に大きく近づきました。打点王争いはホームラン競争と並ぶ注目ポイントであり、得点圏打率.378の勝負強さも目立っています。打点王を獲得すれば、ヤンキースの歴史的名選手ベーブ・ルース、ミッキー・マントル以来となり、球団史にも名を刻むことになります。
さらにジャッジは打率.345でア・リーグ首位を走り、二冠を達成。長打力と安打製造機としての二面性を併せ持つ万能型打者として高く評価されています。打率・本塁打・打点の全てでリーグトップに立つ“トリプルクラウン”は昨年こそ惜しくも逃しましたが、今季は三冠王最多記録の2回目獲得に挑む絶好の機会を迎えています。
MLBで三冠王(打率3割以上、本塁打30本以上、打点100以上)を獲得した選手は20世紀前半までにベーブ・ルースやタイ・カッブ、ロジャー・ホーンスビーらわずか25人程度。近年ではミゲル・カブレラ(2012年)とルース・ゴードン(1934年)しか達成しておらず、ニューヨークのビッグアップルで二度目の三冠王が誕生すれば、ヤンキース黄金期の再来を示す歴史的出来事となります。
日本プロ野球(NPB)でも三冠王は稲尾監督や大谷翔平らわずか8人。大谷翔平は2016年に二冠王(本塁打・打点)を獲得しましたが、三冠だけは達成できていません。ジャッジの快進撃は、日本の若手選手にも大きな刺激を与え、将来的に日本人選手によるメジャーでの三冠王達成を後押しするなど、両リーグ間の交流と競争を促進する効果が期待されます。
今後、ヤンキースは6月中旬のア・リーグ最強投手陣との直接対決やワールドシリーズ出場権を懸けたポストシーズン争いでジャッジの一発がカギを握ります。残り試合数から考えて、あと本塁打6本、打点33点をクリアすれば三冠確実圏内。ヤンキースタジアムでのホーム観戦と並行して、MLB公式アプリのリアルタイム統計も三冠争いの動向をチェックしていきたいところです。
ジャッジの24号143m特大弾は、打点王争いと打率首位の快進撃を象徴する一打でした。伝統のヤンキースタジアムでの歴史的シーンは「13年ぶりの三冠王達成」という大きな夢への第一歩。MLBファンならずとも、その挑戦と成績に注目が集まるシーズン後半戦です。
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