大谷が先発へ 663日ぶり投手復帰
2025/06/17 (火曜日)
大谷翔平、663日ぶり投手復帰 「1番・投手」の“リアル二刀流”再始動…スタメン発表
2025年6月17日、日本時間午前10時40分(現地16日午後18時40分)からの本拠地パドレス戦で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)が663日ぶりにマウンドに帰ってきます。チームは「1番・投手兼DH」で先発出場するスタメンを正式発表し、かつてエンゼルス時代の2023年8月23日以来の投打同時出場による“リアル二刀流”がついに再始動します。ここでは、復帰の背景、二刀流の歴史的意義、リハビリ経緯、メジャー球界での類例比較、今後の見通しなどを詳しく解説します。
ドジャースが発表したオーダーによると、大谷は2025年6月17日のパドレス戦で「1番・投手兼DH」としてスタメン出場します。オープナーとして1~2イニングを予定し、その後は野手として継続出場する見込みです:contentReference[oaicite:8]{index=8}。相手先発は2021年4月4日に大谷にメジャー初の投打同時出場で先頭打者本塁打を浴びたクリス・シース。シースとの再戦は“二刀流の原点”回帰ともいえるドラマティックな対決です:contentReference[oaicite:9]{index=9}。
大谷は2023年8月24日のレッズ戦で腕の疲労を訴え2回途中降板し、同9月に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けました。以降、野手としては2024年シーズンをフルで出場しながら、投手復帰に向けたリハビリを並行。2025年5月25日のライブBP(実戦形式打撃練習)で手術後初実戦投球(641日ぶり)、6月10日の3度目のライブBPでは3イニングを想定し最速96マイル(約154.5km/h)の速球を計測し6奪三振をマークしました:contentReference[oaicite:10]{index=10}。
メジャーリーグで先発投手とリードオフマンを同時に担う“二刀流”は、1901年のジム・ジョーンズ、1953年のアルビン・ダークに次いで大谷が3人目とされます。MLBネットワークの集計によると、ナ・リーグで実現した例はこれまで極めて稀であり、大谷の投打同時出場は現代野球における偉業といえるでしょう:contentReference[oaicite:11]{index=11}。
大谷は2018年にMLBデビュー後、投手として155km/h級の速球とスライダー・フォークボールを武器に活躍しつつ、打者としてもパワーと走塁を兼ね備え、二刀流の両輪で数々の記録を更新してきました。通算250本塁打&150盗塁を944試合で達成し、アレックス・ロドリゲスの977試合を抜く史上最速記録を樹立しています:contentReference[oaicite:12]{index=12}。
ドジャースは今季、先発投手陣の疲弊が課題となっており、大谷の復帰はエース級ローテーションに厚みを加えるだけでなく、“二刀流”による打線の強化も見込まれます。市場価値においても大谷のクロスプレー能力は他の選手を圧倒し、球団への経済効果も大きいと評価されています。
復帰後はまず1~2イニングを目安に起用されますが、右肘の故障リスクを最小限に抑えるため、投球数管理や休養日の設定など綿密なプランが必要です。また、メジャーリーグの長いレギュラーシーズンを通じて二刀流を維持するには、球団と選手の綿密なコミュニケーションと最新スポーツ医学のサポート体制が不可欠となるでしょう。
大谷翔平の投手復帰は、MLB史に新たな1ページを刻む出来事です。663日ぶりにマウンドへ戻る“リアル二刀流”は、野球ファンのみならずスポーツ界全体に大きな刺激を与えます。今後の投打のパフォーマンスに注目が集まる中、歴史的瞬間を目撃しに、フィールドとテレビの前で熱い声援を送りましょう。
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