Switch2 安定供給と転売に課題
2025/06/13 (金曜日)
Nintendo Switch 2が発売されるも、解消の目処がたたない安定供給とタイトル不足、そして転売問題
2025年6月5日、Nintendo Switch 2が世界同時発売され、発売からわずか4日間で350万台以上を売り上げました。これは任天堂史上最速の立ち上がり記録で、国内では抽選応募者が220万人に上るなど予想を超える需要が確認されています 。
発売直後から大手家電量販店やオンラインショップで品切れが相次ぎ、次回入荷時期も未定のまま。特に日本国内では6月上旬の抽選販売に当選しなかった一般ユーザーが「Switch 2難民」と呼ばれ、SNSで嘆きを共有している状況です。また、北米や欧州でも多くの店舗で予約分が完売し、次回入荷が7月以降になるとみられています 。
任天堂が発表したローンチラインナップは計18本でしたが、そのうちNintendo Switch 2専用の完全新作ソフトは「マリオカート ワールド」のみで、残りの大半は旧Switchや他機種でも展開される“クロスジェン”タイトルに留まっています。新ハードならではの魅力を訴求する目玉ソフトが不足しており、本体購入の決め手に欠けるとの声が業界内外で上がっています 。
品薄を背景に、発売直後から中古市場やオークションサイトで本体が定価の2~3倍で出品され、購入を諦めるユーザーが続出。中でもYahoo!オークションでは悪質な高額出品が相次いだため、一時的にSwitch 2本体の出品を停止する措置が取られました。専門家は「一定期間の転売防止策と購入者本人確認が必須」と指摘しています 。
PlayStation 5(2020年)や新型Nintendo Switch(有機ELモデル、2021年)でも同様の品薄・転売問題が発生し、転売ヤー対策として抽選販売や購入制限、本人確認強化が導入されました。しかし、根本的な供給不足が解消されないと、いくら対策を講じても転売リスクはくすぶり続けるとの反省が業界にはあります。
任天堂は安定供給のため、提携製造拠点の増設や追加生産を発表しましたが、本格的な供給改善は秋以降になる見通しです。また、ソフト不足への対応として、追加の専用タイトルやアップグレード対応の既存人気作を早期にリリースする計画が示唆されています。
Nintendo Switch 2は圧倒的な初動販売を記録した一方で、「品薄状態」「ローンチタイトルの乏しさ」「転売問題」といった課題が山積しています。これらを克服し、本来のユーザー体験を提供するためには、ハード・ソフト両面の供給強化と併せて、転売抑制策やプレイヤーコミュニティへの配慮を一層進める必要があります。
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