17歳不明から28年 情報を呼びかけ
2025/06/13 (金曜日)
当時17歳の高校生・北山結子さん行方不明から28年「友達の家に遊びに行く」と母に電話後… 情報提供を呼びかけ 三重
1997年6月13日、三重県明和町で当時17歳の高校生・北山結子さんが行方不明となり、2025年6月13日で28年を迎えました。松阪工業高校3年生だった結子さんは、その夜アルバイト先の学習塾を終えて「友達の家に遊びに行く」と母親に電話をかけた後、行方が分からなくなりました。警察はこれまで延べ5万人以上の捜査員を投入し、数千件の聞き込みや現地捜索を行ってきましたが、有力な手がかりは得られていません。事件発生日から28年という節目にあたる今回、警察は改めて情報提供を呼びかけています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
1997年6月13日午後8時30分頃、結子さんは地元学習塾でのアルバイトを終え、通学用自転車に乗って塾を出発しました。母親との電話で「今日は○○さん(友人)の家に行く」と述べたのが最後の連絡で、以降の足取りは不明です。当時は梅雨入り直後で雨天の予報もありましたが、塾周辺の防犯カメラや目撃証言は得られず、自転車も現場近くに放置されたままでした :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
失踪後、三重県警松阪署は直ちに地元警察官を動員し、塾周辺や結子さんの自宅から最寄り駅であるJR松阪駅周辺まで徹底捜索を実施しました。過去には地元山林や河川敷の捜索犬による捜査、ダムやため池の底引き捜索、地中探査なども行われましたが、遺留品や遺体は見つかりませんでした。さらに自衛隊など外部機関の協力を得た大規模捜索にも及びましたが、いずれも成果には至りませんでした :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
これまで警察は延べ5万人以上を投入し、数万件に及ぶ聞き込みや、数百回の現地捜索を続けてきました。近年はAIを活用した写真解析や、SNSを通じた情報発信も取り入れています。事件から28年目となる2025年6月13日にはJR松阪駅前で警察官約20人がチラシを配布し、通行人に向けて結子さんの写真や特徴を改めて周知しました。また、三重県警察公式サイトでは顔写真付きの情報提供呼びかけページを公開し、電話やメールでの情報提供を受け付けています :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
過去において、同様に女子高校生が友人宅への外出を装って失踪した例が全国で報告されています。たとえば1995年に福岡県で発生した女子高校生失踪事件では、数年後に遺体が発見されたものもあります。また2002年の千葉県事例では、防犯カメラ映像解析が決め手となり被害者の足取りが判明し、加害者が逮捕に至りました。これらと比較すると、結子さんの事件は映像証拠や目撃証言が極めて乏しく、解決に至っていない点で類を見ない難事件となっています。
三重県警は近年、AIや画像解析技術を導入して失踪当時の写真から若返り画像を作成し、駅や商店街の防犯カメラ映像と照合する手法を試みています。また、SNSや地元メディアを通じた情報拡散を強化し、幅広い年代からの目撃情報を募っています。加えて、被害者のスマートフォンやSNSのログ解析、アルバイト先周辺の聞き込み強化なども図り、事件当日の経路特定に努めています。
明和町や松阪市の住民は、結子さんの家族を支援するため、毎年6月13日に合同で追悼集会を開催しています。町内のボランティア団体は「一時停止運動」と名付けた街頭活動を行い、通行人に向けてチラシを手渡しながら行方不明者への理解を呼びかけています。結子さんの母親は「いつか帰ってくると信じている。どんな小さな情報でも捜査に役立てたい」と語り、情報提供を心から願っています。
北山結子さんの行方不明事件は、28年もの長きにわたり解決を見ないまま未解決事件として残っています。しかし技術革新や地域住民の協力、捜査体制の強化により、突破口が開かれる可能性は依然として残されています。三重県警と関係機関、そして情報を持つすべての人々が連携し、結子さんの無事発見に向けた取り組みを継続することが強く求められています。
出典:CBCニュース :contentReference[oaicite:4]{index=4}/FNNプライムオンライン :contentReference[oaicite:5]{index=5}/三重県警察本部公式サイト :contentReference[oaicite:6]{index=6}/日本テレビ系 :contentReference[oaicite:7]{index=7}
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