来来亭・浜松幸店 異物混入で休業

来来亭・浜松幸店 異物混入で休業

2025/06/10 (火曜日)

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《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】

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概要

人気ラーメンチェーン「来来亭」の一部店舗で提供されたチャーシューの上に、「虫のようなものが這っている」と思われる映像がSNSに投稿され、異物混入疑惑が浮上しました。動画は数万回再生されるなど大きな話題となり、同社は事実確認を進めた結果、「映像に映っているものはチャーシューの脂が溶けたものであり、虫などの異物は混入していない」と説明しています。本記事では、異物混入問題の背景、食品安全管理の仕組み、消費者対応の在り方などを詳しく解説します。

来来亭の歴史と店舗展開

来来亭は1989年に滋賀県で創業し、醤油豚骨スープに九条ネギをたっぷりのせた独自の「背脂醤油ラーメン」で人気を博しました。現在は全国約500店舗を展開し、フランチャイズ方式で急速にチェーン拡大。地域ごとの味の微調整や「麺かため」「ネギ多め」などのオーダー自由度を特徴とし、根強いファン層を獲得しています。

異物混入騒動の経緯

  1. 2025年6月5日深夜、来来亭○○店で同僚と食事をしていた客がチャーシューの上に動く黒い塊を発見。
  2. スマートフォンで撮影した動画をSNSに投稿し、「虫? 動いている」「気持ち悪すぎる」と拡散。
  3. 翌6日、現地メディアもニュース配信。同社には問い合わせが相次ぎ、店舗は一時休業し、該当ロットの材料を回収。
  4. 同社が衛生検査機関に映像解析を依頼し、「動きはチャーシュー脂の溶解作用による表面張力現象」との見解を得た。
  5. 6月8日、来来亭本部が公式サイトで「虫などの異物は一切入っておらず、食品衛生上の問題はない」と発表。

食品安全管理の基本

飲食店では食材受け入れから調理提供まで、HACCP(危害分析重要管理点)に基づく衛生管理が求められます。主な管理項目は以下の通りです。

  • 受入管理:納品された食材の外観・温度・賞味期限を確認。
  • 保管管理:冷蔵・冷凍室の温度管理、食材の二次汚染防止。
  • 調理管理:加熱殺菌温度(中心部75℃以上1分など)の遵守。
  • 仕上げ管理:調理場の清掃・消毒、包丁まな板の使い分けなど交差汚染防止。
  • 出荷管理:提供前の最終外観チェックと、異物検出用のフィルター・メッシュ使用。

来来亭はフランチャイズ本部が監修するマニュアルを全店義務化し、定期的な衛生監査と社員教育を実施しています。

異物混入事故の事例と影響

国内外で過去に報告された異物混入の事故事例は多岐にわたります。髪の毛や金属片、ゴムパッキンの一部などから、昆虫や小動物の混入まで、多様なケースが報告され、消費者の信頼が一瞬で失われるリスクがあります。特にSNS時代は映像拡散が高速で、ブランドイメージの毀損が企業存続に関わるレベルにまで達することがあります。

来来亭の事後対応と消費者対応

来来亭本部は以下の手順で対応しました。

  1. 該当店舗の一時休業と該当食材のロット回収。
  2. 衛生検査機関への成分・映像解析依頼。
  3. 全店への注意喚起とマニュアル再徹底。
  4. 公式サイトとSNSでの調査結果公表。
  5. 店舗スタッフへの心理的ケアと再発防止研修。

また、動画投稿者へ直接連絡し、謝罪と再発防止策の説明を実施。希望者には無料クーポンを提供するなど、消費者への誠意あるフォローを行っています。

映像解析の技術的解説

映像に映る「虫のように動く黒い塊」は、チャーシュー表面の脂が熱で溶け出し、余分な油分が薄膜状に形成された後、温度差で波打つ表面張力現象が原因と考えられます。高速度カメラによる解析では、黒い点が一定の速度で動くのではなく、膜のうねりに引きずられるように移動しており、形状も一定しないことから生物ではないと断定されました。

風評被害対策とブランド再建

飲食業界では一度の異物騒動で売上が3割以上減少するケースもあります。来来亭は即時の情報公開と透明性ある説明で不安を拭い去ろうとし、今後は以下を強化します。

  • 全店舗でのメタル検知機導入の検討
  • 生体残渣検査キットによる肉製品検査頻度の増加
  • 消費者向け見学デーや工場見学オンラインツアーの実施
  • リアルタイムチャット窓口での消費者問い合わせ対応強化

まとめ

来来亭の異物混入疑惑騒動は、映像の一見「虫のように見える動き」が「チャーシュ―脂の表面張力現象」であると判明し、事実無根とされたものの、SNS時代の情報拡散力と消費者心理の繊細さを如実に示しました。飲食業における食品安全管理の徹底と、迅速かつ誠実な情報開示の重要性が改めて浮き彫りになった事例です。今後も食の安心・安全を支えるため、企業は技術的対策と消費者コミュニケーションを強化し続ける必要があります。

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コメント:1

  • NO.156 ななしさん
  • 2025/06/10 14:50:32
  • 評価: 普通
  • コメント:わからない、、
    見える?

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