3歳が臓器破裂して失血死 父逮捕
2025/07/04 (金曜日)
実の父親による卑劣な犯行か 死亡した3歳の男の子の死因は臓器破裂による失血死 静岡・磐田市
2025年7月4日、静岡県警磐田署は、磐田市見付の住宅で3歳男児・翔貴(とき)ちゃんが臓器破裂による失血死を遂げた事件で、父親の飯田隆史容疑者(26)を傷害致死容疑で逮捕しました。司法解剖の結果、腹部の臓器が損傷し、短時間で大量の出血を伴ったことが明らかになっています。病院側の通報を受けた警察は、遺体に不自然な外傷が認められたため捜査を進め、父親による暴行が原因と断定しました :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
親が子を殺害した場合、刑法199条(殺人罪)、204条(傷害致死罪)が適用され得ます。傷害致死罪は「人を傷害し、死亡させたとき」に適用され、5年以上の有期懲役が規定されています。実父による虐待死では、被害者の身近な関係性が重い責任を伴うため、量刑は厳しくなる傾向があります。
厚生労働省の発表によると、2024年度の児童相談所への虐待相談件数は約22万件に上り、過去最多を更新しました。そのうち身体的虐待が約30%を占め、死亡事案も年間50件前後発生しています。特に乳幼児の死亡例はがくぜんで、社会全体の早期発見・介入強化が課題となっています。
地域住民、保育園・幼稚園、学校、医療機関が連携し、子どもの異変をいち早く察知・通報する「見守りネットワーク」が重要です。定期健康診断時の身体検査や面談の強化、通報者保護制度の周知徹底が、命を守る第一歩となります。
磐田市の痛ましい事件は、実父による3歳男児への虐待が引き起こした極めて重い結果です。国内の虐待死件数は増加傾向にあり、国や自治体は早期発見・介入のための体制強化を急ぐ必要があります。法律整備だけでなく、地域ぐるみの見守り、医療・福祉・教育機関の連携、専門家による家庭支援プログラムの拡充が不可欠です。欧米各国の取り組みを参考にしながら、日本独自の総合的児童虐待防止策を策定・実施し、子どもたちの命と健やかな成長を守り抜く社会を築くことが喫緊の課題といえます。
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