自民は「過去最低議席」で都議選大敗、国民民主と参院選が初議席 参院選への影響必至
2025/06/23 (月曜日)
国民民主党は9、参政党3で、いずれも初の議席を獲得。立憲民主党は17(同12)に伸長した。小池氏を支える「知事与党」の都民ファ、自民、公明党の勢力は過半数を保ったが、公明は19(同23)で9回連続の全員当選を逃した。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表の地域政党「再生の道」と日本維新の会は全員落選。女性の当選者は48人で過去最多だった。
その他の各党の獲得議席は共産14(同19)、地域政党「東京
2025年6月22日に投開票された東京都議会議員選挙では、定数127に対し、都民ファーストの会が31議席を獲得し第1党に返り咲きました。自民党は21議席(過去最低)、公明党は19議席(36年ぶりに全員当選を逃す)、立憲民主党は17議席(前回12議席から増)、共産党は14議席(同19から減)、国民民主党が9議席、参政党が3議席でいずれも初の議席獲得となりました。地域政党「再生の道」と日本維新の会はいずれも議席を得られず、女性議員は48人となって過去最多を更新しました。(出典:Wikipedia)
都民ファースト、自民、公明の「知事与党」3党は合計71議席を占め、過半数(64議席)を維持しました。公明党が全員当選を逃したのは1989年以来36年ぶりのことで、1989年当時に続く苦杯となりました。自民党は1975年の再結成後で最低の21議席にとどまり、1977年の20議席をわずかに上回る歴史的な大敗北となりました。
野党では、立憲民主党が前回から5議席増の17議席と躍進し、香川政調会長らが複数選出されました。国民民主党と参政党は初めて都議会で議席を獲得し、国民民主党は玉木雄一郎代表の地盤が強みとなったほか、参政党は若手・ネット世代への訴求が奏功しました。地域政党「再生の道」は42人の候補を擁立したものの、一人も当選せず、日本維新の会も苦戦して無所属含め議席を得られませんでした。
今回、女性議員は48人となり、過去最多を更新しました。2005年には女性はわずか7人(5.5%)だったのに対し、2021年には39人(30.7%)、今回は37.8%に上昇。都議会では1997年に初の女性議員(3人)が誕生して以来、男女共同参画条例の施行やクオータ制導入の議論を経て、徐々に女性の公募・擁立が増えつつあります。
石丸伸二氏率いる「再生の道」は広島県外の地盤を抱える候補者42人を擁立したものの、都民ファーストや自民票に流れ込んだ構造的要因で全員落選しました。日本維新の会は、関西圏での地盤が強い一方、東京では政党ブランドが浸透せず、西村康稔元経産相ら元国会議員の擁立も実りませんでした。両党とも立地戦略の甘さや政策メッセージの明確化不足が課題とされます。
東京都議会では、2017年の初の地方政党「都民ファーストの会」台頭以降、従来の自民・公明・民主中心の構図が大きく変化しました。2025年は参議院選挙の前哨戦ともされ、小池都政の是非が問われる選挙となりました。次回2029年都議選に向け、各党は世代交代やデジタル施策、脱炭素・災害対策など具体的公約の打ち出しが不可欠です。また女性登用は一過性ではなく持続的取り組みが求められ、条例改正や党内選挙制度改革の議論が活発になる見通しです。
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