解答丸写し 2600人超が単位取得か
2025/06/30 (月曜日)
「模範解答丸写し」試験 2600人超、幼稚園教諭免許を取得か
2025年6月28日、毎日新聞などが報じたところによると、神奈川県小田原短期大学系列の通信制専門学校で、2020年度以降の単位認定試験において「模範解答の丸写し」を事実上容認し、2600人以上が幼稚園教諭免許を不正に取得した可能性が浮上した【:contentReference[oaicite:0]{index=0}】。
幼稚園教諭免許は国家資格で、⻘年教育振興法に基づき文部科学省が認定する養成校で必要単位を取得し、卒業後に免許状が交付される。
北海道・札幌でも同様の不正を告発された事例があり、元教員が「解答丸写しを黙認する運営は教育者として許せない」と内部告発。懲戒解雇された元教員は、現場で「知識が備わっていない教諭が誕生した」と問題点を指摘していた【:contentReference[oaicite:1]{index=1}】。
いずれも教育機関の試験管理の不備が原因で、公的資格の信頼性が揺らいだ。
文部科学省は事実関係を調査中で、必要があれば免許状の取消しや養成校の認定停止を含む処分を検討するとしている。また、都道府県教委も養成校の試験監督体制やカリキュラムを抜本的に見直し、外部監査を導入する方向だ。
模範解答丸写しで取得された幼稚園教諭免許問題は、公的資格制度の根幹を揺るがす重大事案だ。2600人超という規模から、現場に知識不足の教諭が多数送り出されていた疑いが濃厚であり、子どもの安全・教育の質に深刻な影響を及ぼす恐れがある。文科省・都道府県教委は養成校の認定基準と監査体制を抜本的に見直し、試験管理の厳格化、外部監督、定期的な免許更新研修の義務化など、多層的な再発防止策を速やかに実施すべきだ。さらに、免許状の取消し・是正措置を含む法的整備とともに、保護者・現場教諭・社会全体に対する説明責任を果たし、信頼回復に努める必要がある。
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