交際女性刺殺で中国籍の男に懲役16年の実刑判決 東京地裁「取り返しのつかない結果に」
2025/07/04 (金曜日)
宮田祥次裁判長は、被告が女性の帰宅を長時間待ち伏せ、準備したナイフで左胸部などを複数回、集中的に刺したと認定。「強い殺意に基づくもので、生命が失われる取り返しのつかない結果が生じた」と非難した。
判決によると、23年11月28日深夜、世田谷区のマンション駐輪場で、女性の胸などを複数回刺し、殺害した。
2025年7月○日、東京地方裁判所にて宮田祥次裁判長は、23年11月28日未明に世田谷区のマンション駐輪場で発生した女性刺殺事件について判決を言い渡した。被告は帰宅する女性を長時間待ち伏せ、準備したナイフで左胸部などを複数回刺し、殺害したもので、「強い殺意に基づき、生命が失われる取り返しのつかない結果をもたらした」と断じられた(出典:産経新聞)。
刑法199条(殺人罪)は「人を殺した者に死刑または無期もしくは5年以上の懲役を科す」と定める。計画性・動機の非情性を加味し、量刑判断では刑法第50条の情状酌量を限定的に適用する。今回、裁判長は情状酌量の余地を認めず、長年の精神科治療歴がある被告にも厳格な司法判断を示した。
警察・自治体では、通報から保護命令発動までのリードタイム短縮を目指し、24時間対応のホットライン設置や、地域パトロール強化を進めている。また市民啓発として「安全マップ」の提供や、女性専用待合スペースの設置などが実証実験で効果を上げている。
世田谷区刺殺事件は、決して偶発的ではなく、計画性と強い殺意に基づくものでした。ストーカー規制法や警察保護命令の整備は進んだものの、待ち伏せ型の凶悪事件は後を絶ちません。行政・警察は、相談から保護までの機動的連携をさらに強化し、民間も含めた地域ぐるみの見守りネットワーク構築を急ぐ必要があります。また、防犯インフラの整備や市民向け教育も継続的に実施し、安全・安心な生活環境を守る取り組みが喫緊の課題と言えるでしょう。
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