人間の宿業見つめる 『恐怖とパニックの人類史』ロバート・ペッカム著、林久実訳
2025/06/29 (日曜日)
国際ニュース
著者は、二つの「恐怖」に突き動かされることで、本書を書きはじめている。一つは香港在住時に、国家安全維持法が導入され、自由が奪われた経験である。二つに人を動かす力は恐怖心だと公言するトランプ米大統領自身が、1人の時には強烈な恐怖に襲われ、のめり込んでいるという証言である。
実は恐怖は、それ自体では決して悪ではない。他人に対する防御反応でもある恐怖は、生存条件が脅かされていることへの発見をうながす。
コメント:0 件
まだコメントはありません。