<書評>『荒野に果実が実るまで』田畑勇樹著
2025/08/10 (日曜日)
国際ニュース
開発から取り残され、食糧不足にあえぐ北東部のカラモジャ。そこでは、支援プロジェクトの研修参加者に日当が出る〝援助依存症〟ともいえる悪癖があった。そんな住民に根気強く働きかけ、自助努力で食糧を確保するための灌漑農業を伝授する姿に頭が下がる。
住民らはくわで荒野を切り開き、水源を確保し、種をまく。やがて実ったトマト、タマネギ、ナス…。物資の施しに終わらない、真の国際協力について考えさせられる。(集英
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