元白鵬 相撲の新国際組織を構想

元白鵬 相撲の新国際組織を構想

2025/06/03 (火曜日)

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スポーツ 相撲ニュース

元横綱・白鵬が相撲の新国際大会構想 相撲協会退職→「SUMO」プロリーグ運営へ

大相撲で史上最多の優勝45度を誇る元横綱・白鵬の宮城野親方(40)が9日付で日本相撲協会を退職すると2日、同協会が発表した。同日に東京・両国国技館で開かれた臨時理事会で承認された。同親方は退職後は、夢である相撲の世界的な普及のため、日米を拠点とした国際的な相撲競技の組織発足を目指していくことが関係者の話で分かった。

 史上最多45度の優勝を記録した大横綱が、角界に別れを告げることになった。21年9月に現役引退した宮城野親方は、元幕内・北青鵬の暴力問題で自らの部屋が閉鎖となり、昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に移籍していた。だが、1年以上過ぎても部屋が再開できず、協会退職の意向を固めていた。この日、退職届が臨時理事会に提出され、9日付で受理されることになった。

 関係者によれば退職を機に、日米を拠点とする国際的な組織の発足計画を持っているという。モンゴルから15歳で来日し、角界の門をたたいた宮城野親方は「大相撲があったから生きてこられた」と、日本の国技に感謝を示しており、以前からも「相撲の魅力を海外のたくさんの人々にも知ってもらいたい」と話していた。現役時代から世界少年相撲大会「白鵬杯」開催など底辺拡大に取り組んできた実績もある。

 伝統文化の大相撲とは異なる「SUMO」のプロリーグを運営する見込みで、関係者によれば、現役時代から交流のある国際的な企業数社がスポンサーに名を連ねる可能性があるという。

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相撲の歴史とプロリーグ化

相撲は古代から日本に伝わる伝統競技で、神事や祭礼と結びつきながら発展してきました。現在のような土俵での取り組みが確立されたのは江戸時代以降で、1909年に創設された日本相撲協会が興行を統括し、力士たちは厳しい稽古と番付制度のもとで地位を競います。最高位の「横綱」や「大関」を目指し、多くの若者が相撲部屋で修業を積みます。

プロリーグとしての相撲

相撲は興行収入を柱としたプロスポーツとして位置づけられ、年間6回の本場所(東京・大阪・名古屋・福岡)を中心に興行が行われます。チケット収入やテレビ放映権料、広告スポンサーなどのビジネスモデルが確立され、協会加盟の力士たちは給金や勝利手当を得て生活をしています。麗しく整えられた土俵上での所作や化粧まわし、伝統衣装などは見世物性を高め、観客を魅了しています。

欧米での相撲人気

近年、欧米で相撲人気が高まっています。日本文化への関心が高まる中、ニューヨークやロンドンでは相撲を紹介するイベントが定期的に開かれ、外国人力士の活躍も人気を後押ししています。相撲協会は海外巡業やプロモーションを積極的に行い、欧米のファンに「和」の伝統と力士の肉体美をアピール。動画配信サービスを通じて国際的な視聴者層も拡大し、SNS上では取組の瞬間を切り取ったクリップが話題になることもあります。

国際的なプロ相撲リーグ構想

さらに、欧米を中心に「プロ相撲リーグ」の構想も生まれています。日本相撲協会の協力を得て、ロンドンやサンフランシスコで少人数制の相撲大会が開催され、地元アマチュア力士や外国人プロレスラーが出場しました。伝統的な土俵に加え、センターサークル型土俵を用いた新興リーグも実験的に行われており、ルールを短時間化・ポイント制に改変することで、欧米スポーツファンにもアピールしやすいフォーマットが模索されています。

今後の展望

日本国内では力士の高齢化や後継者不足が懸念されていますが、海外ファンの増加は相撲文化を守り育てる追い風です。プロリーグ化や国際興行の実現に向け、伝統を重んじつつもルールや興行形態の柔軟化が求められます。欧米での相撲人気を背景に、「和のスポーツ」としての認知度向上を図りながら、プロリーグとしての興行価値をさらに高めることが、今後の課題となるでしょう。

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