燃料漏れ引火か 女性全身燃え移る
2025/06/01 (日曜日)
【速報】「人が燃えている」コンビニ駐車場で発電機から発火 40代妻に燃え移り全身やけどで重傷 燃料漏れ出し引火か 直前に夫婦で口論も 大阪・東大阪市
1日午後、大阪府東大阪市にあるコンビニエンスストアの駐車場で、店を訪れていた40代夫婦の車に積んでいた発電機が落下し、その後発火しました。火は付近にいた妻に燃え移り、妻は全身をやけどするなどして重傷です。警察は詳しい状況を調べています。
2025年6月1日、大阪府東大阪市のコンビニエンスストア駐車場で、車載していた発電機が突然発火し、近くにいた40代の妻に燃え移って全身やけどの重症を負わせる事故が発生しました。通行人の通報で駆けつけた関係者が消火にあたり、妻はすぐに病院へ搬送されました。
当日午後3時20分ごろ、東大阪市中石切町のコンビニ駐車場で「人が燃えている」との通報が入りました。報道によると、夫婦は車で買い物に来店。その車に載せていた発電機が、妻が降車して駐車場で作業を始めた瞬間に地面に落下し、燃料が漏れ出して火花が噴き出したとみられます。発火した火炎は瞬く間に妻の作業着に飛び移り、全身に激しいやけどを負わせました。
目撃した夫はすぐに店内へ助けを求めに行き、コンビニ店員らと協力して水で消火。その後、妻は救急車で搬送されましたが、全身に重度のやけどを負い、一時は命に関わる状態と報じられました。警察・消防は現場の状況を詳しく調べています。
一般にガソリンや軽油を燃料とする発電機は、エンジン始動時や運転中に高温になる部品が多く存在します。特に車載の際に十分に固定されていなかったり、燃料タンクや配管に亀裂や緩みがあれば、振動で燃料が漏れ出し、エンジンの高熱部分に触れて発火するリスクがあります。
今回の事故では、発電機が車から地面に落下したことで燃料タンクが破損し、漏れ出した燃料が排気管やエンジン本体の高温部位に触れて引火した可能性が高いと考えられています。屋外の開放空間であったものの、発火物(燃料)が衣服に直接触れると一瞬で広範囲に燃え広がるため、近距離では対応が極めて困難になります。
類似の事故は以前から全国各地で報告されています。以下に代表的な過去事例を挙げます。
今回の事故は「発電機が落下して燃料が漏れる」という、一見すると想定しづらい偶発的な要因が重なって発生しました。しかし、こうした“想定外”を防ぐには、日頃からリスクを洗い出し、あらゆる場面で安全策を講じる「余裕ある運用」が欠かせません。特に発電機のような可搬型のエンジン機器は、家庭用品とは異なりトラブルが「突発的かつ瞬間的」に大きな被害を生む可能性があります。
今後、個人レベルでも以下の意識改革が必要です。
自治体やメーカー側にも責任があります。購入時に安全講習を義務化する、耐衝撃ペダルや自動停止機能を標準装備とするなど、機器仕様そのものの改善が望まれます。
発電機は災害時やアウトドア、車中泊などで非常に便利な機器ですが、一方で誤った取り扱いや小さな油断が「生命の危険」に直結するアイテムでもあります。今回の東大阪市での事故を教訓に、ユーザー・メーカー・地域社会が一体となって、発電機の安全運用を徹底しなければなりません。
私たち一人ひとりが「便利さ」の裏側に潜む危険を改めて認識し、「もしもの時の備え」を怠らないこと。それだけで重大事故を未然に防げる可能性が大いにあります。安全第一を心掛け、機器を安心して使える社会を目指しましょう。
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