井ノ原 特捜9シリーズ撮了に涙
2025/06/10 (火曜日)
井ノ原快彦『9係』→『特捜9』20年にわたるシリーズ撮了に涙「本当に家族みたい」
6月9日、テレビ朝日系刑事ドラマ『9係』のスピンオフシリーズとして2006年にスタートした『特捜9』が、約20年にわたる撮影を完了し、最終章を迎えた。主演の井ノ原快彦(いのはら・よしひこ)は、クランクアップ後の会見で「長い間、本当に家族みたいに支え合ってきた」と涙ながらに感謝を語った。
『9係』は2006年に警視庁捜査一課第九係を舞台にした刑事ドラマとしてスタート。リアルな捜査描写とチームワークを重視したストーリーが好評を博し、2018年には主人公・青柳班長(渡瀬恒彦さん)が異動となった後継シリーズとして『特捜9』が発足。執念深い捜査手法と法の限界を問うテーマが視聴者の共感を呼び、レギュラー放送に加え特番やスペシャルドラマも制作された。
20年の長寿シリーズを支えたのは、渡瀬恒彦さんや羽田美智子さんら先輩俳優から、若手俳優、脚本家、演出家、プロデューサーまで多彩な顔ぶれ。刑事ドラマの醍醐味を追求するため、刑事経験者や科学捜査専門家を顧問に招き、リアリティを追求した制作体制を敷いたことも大きな特長だった。
最終回の撮影が行われたのは5月下旬。クランクインから約半年間にわたり繰り返されたロケやスタジオ収録は、キャスト・スタッフ全員にとって節目の舞台となった。井ノ原は「現場で笑いも涙も共有し、言葉にならない絆ができた」と振り返り、共演者をハグして感謝を伝えた。
放送開始直後は視聴率10%前後だったが、シリーズ中盤には15%超えも記録。特別番組や劇場版DVDの売り上げも好調で、刑事ドラマ枠の定番コンテンツとして地位を確立。SNS上では「#特捜9ありがとう」などファンメッセージが飛び交い、後輩へのバトンタッチを惜しむ声が多く寄せられた。
井ノ原は今後、舞台や映画、音楽活動での活躍を表明。演技派としての新境地を目指しながら、シリーズの熱を絶やさないため、後輩俳優への企画参加や制作裏話のウェビナー開催などを予定。プロデューサーからは「新たな形で“9係”精神を残す企画も検討中」とのコメントがあり、ファンの期待は高まっている。
『9係』から『特捜9』へ20年間続いたシリーズは、井ノ原快彦を中心に培われたチームの絆とリアルな捜査描写で、多くの視聴者に愛され続けました。最終章を迎えた今、俳優・クリエイター・ファンが一体となって築いた文化的遺産を胸に、次のエンタメの歴史が刻まれていきます。
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