BTSメンバー全員兵役終了へ 展望
2025/06/08 (日曜日)
韓国の人気音楽グループBTSが帰ってくる――。軍隊服役のためグループとしての活動を中止しているBTSメンバーが、10日から相次いで除隊し、6月末には7人全員が兵役を終える予定だ。
韓国の人気ボーイズグループBTSは、軍隊服役のため停止していたグループ活動を再開します。RMとVが6月10日に、JiminとJungkookが6月11日にそれぞれ除隊し、残るSUGAも6月21日までに社会服務要員としての兵役を終える予定です。これで7人全員が6月末までに兵役を完了し、2025年夏には完全体としての活動再開が期待されます。
BTS(防弾少年団、Beyond the Scene)は2013年にデビューした7人組のK-POPグループで、世界的に高い人気を誇ります。アルバム総売上は韓国歴代最高を記録し、Wembley StadiumやRose Bowlのソールドアウトなど快挙を成し遂げました。音楽活動だけでなく、国連総会でのスピーチやUNICEFとの「Love Myself」キャンペーンなど社会的影響力も大きく、IFPIのGlobal Recording Artist of the Yearを2年連続で受賞するなど数々の実績を残しています。
韓国では18歳から28歳までの健常男子に18~21か月の軍服務が義務付けられています。しかし、2020年末に改正された「文化芸術要員規定」(いわゆる「BTS法」)により、文化勲章受章者などは30歳まで兵役を延期可能となりました。これにより、BTSをはじめとする国際的影響力を持つアーティストがグループ活動を継続しながら服務を果たすことが認められています。
SUGAは代替服務先での活動と並行し、公演スタッフへのインタビュー動画などを通じてファンとの交流を続けています。入隊中も他のメンバー同様、SNSで近況を報告しながら高い注目を集めています。
BIGHIT Musicは6月13・14日に「2025 BTS Festa」を開催し、7周年を祝うファンイベントを実施します。展示やフォトスポット、AR体験など多彩なプログラムを用意し、ファン同士の交流やメンバーの写真展示を通じて、完全復帰に向けた機運を高める狙いです。
BTSの活動再開は、K-POPシーンにとどまらず、韓国文化の世界的プレゼンスを象徴します。彼らが兵役を果たすことで、国際的には“義務を全うするアーティスト”という評価が強まり、アジア発のポップカルチャーが成熟したエンターテインメント産業として認識される契機となるでしょう。
7人全員の兵役完了後、年内にグループとしての新曲制作やワールドツアー、音楽番組出演が計画されています。また、ソロ活動を先行させたJinやJ-Hopeの経験をグループにフィードバックし、新たな音楽的展開が期待されます。完全体となるBTSの2025年後半以降の動向は、音楽業界のみならず、国際文化交流の面でも注目されるでしょう。
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