クマに襲われたか、全身に動物の爪のような傷跡 岩手・北上の住宅で81歳の女性死亡
2025/07/04 (金曜日)
4日午前7時40分ごろ、岩手県北上市和賀町山口の住宅で女性が血を流して倒れていると110番があった。警察官が駆けつけ、この家に住む無職、高橋成子さん(81)が死亡しているのを確認。頭部など全身に動物の爪のような傷痕が複数あり、署はクマに襲…
2025年7月4日午前7時40分ごろ、岩手県北上市和賀町山口の住宅で帰宅した家族が居間で血を流して倒れている高橋成子さん(81)を発見し、死亡が確認されました。成子さんの頭部を含む全身には動物の爪のような多数の傷跡があり、警察はクマに襲われた可能性が高いとみて調査を進めています:contentReference[oaicite:0]{index=0}:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
日本では「鳥獣保護法」に基づき、市町村が狩猟期間や捕獲許可の規定を定め、クマを含む大型獣害対策を自治体が担います。また、農作物被害防止のための罠設置や電気柵設置補助が国・県から行われています。事故を受け、北上市は警戒本部を立ち上げ、市内3か所に自主避難所を開設しました:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
日本各地で山間部の過疎化や高齢化に伴い人里近くの放置農地が増加し、クマの餌場となっています。さらに気候変動で果樹やクリなどの実りが減少し、クマが食料を求めて住宅地に侵入するケースが多発しています。
北上市の住宅襲撃事案は、高齢化した農村地帯でクマと人間の生活圏が重なることによって生じた悲劇です。鳥獣保護法や自治体の獣害対策があるものの、実効性を高めるには住民による電気柵設置やセンサー導入、夜間行動の自粛といった個別の備えも重要です。また、行政はリアルタイムの目撃情報共有や防犯カメラ設置支援を強化し、住民とともに「人里へのクマ侵入を未然に防ぐ」体制の構築が急務と言えます。この事案を教訓に、全国の山間部・農村部で同様の被害を防止するための対策を一層推進する必要があります。
コメント:0 件
まだコメントはありません。