ゴルフ世界長者番付 1位は147億円

ゴルフ世界長者番付 1位は147億円

2025/06/12 (木曜日)

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ゴルフ世界長者番付 1位は147億円6/12(木) 15:08

ゴルフ世界長者番付発表 1位は収入147億円、松山英樹が9位にランクイン

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はじめに

2025年6月11日、米経済誌『フォーブス』が発表した「ゴルフ世界長者番付」において、スペインのジョン・ラーム選手が推定1億200万ドル(約147億円)で2年連続の首位となりました。2位には米国のスコッティ・シェフラー選手(約140億円)、3位は北アイルランドのローリー・マキロイ選手(約121億円)が入っています。日本勢では松山英樹選手が4200万ドル(約61億円)で9位に名を連ねました。本稿では、このランキングの詳細と算出方法、過去の長者番付との比較、ゴルフ界を取り巻くスポンサー収入やリーグ移籍の影響、さらには選手個々の戦略と今後の見通しまで、多角的に解説します。

1.2025年版ゴルフ長者番付トップ10

順位 選手名 推定収入(ドル) 円換算(約)
1位 ジョン・ラーム(スペイン) 102,000,000 147億円
2位 スコッティ・シェフラー(米国) 97,000,000 140億円
3位 ローリー・マキロイ(北アイルランド) 84,000,000 121億円
4位 タイガー・ウッズ(米国) 55,000,000 80億円
5位 コリン・モリカワ(米国) 43,000,000 62億円
6位 ホアキン・ニーマン(米国) 41,000,000 60億円
7位 ザンダー・シャウフェレ(米国) 39,000,000 58億円
8位 ブライソン・デシャンボー(米国) 37,000,000 54億円
9位 松山英樹(日本) 42,000,000 61億円
10位 フィル・ミケルソン(米国) 35,000,000 51億円

(フォーブス調べ、2024年5月1日~2025年5月1日までの推定収入を集計)

2.長者番付の算出方法と特徴

『フォーブス』の長者番付は、ツアー賞金、出場ボーナス、さらにスポンサー契約料や講演料、アパレル・機材契約などを含む「コース上・コース外収入」の合算値をベースにしています。為替レートは1ドル=146円換算。また、一部選手はサウジアラビア主導のLIVゴルフへの移籍による高額ボーナスや新スポンサー収入が反映されており、従来のPGAツアー主体のリストとは異なる側面が鮮明になっています。

3.過去との比較・トレンド

過去5年間のトップ10を比較すると、2018年まではタイガー・ウッズやロリー・マキロイが常連でしたが、近年はLIVゴルフの巨額契約がランキングを大きく塗り替えています。2023年には21名ものゴルファーがトップ50にランクインしましたが、2025年は上位10名中5名がPGAツアー出身、5名がLIVゴルフ絡みという構図に落ち着きつつあります。

4.1位ジョン・ラームの稼ぎ頭事情

ラーム選手は2024年にLIVゴルフに移籍し、シーズン2勝および年間王者の称号獲得で1800万ドルのパフォーマンスボーナスを獲得。さらにスポンサー契約はキャロウェイ、ロレックス、サンタンデール銀行など大手が名を連ね、コース外収入は9200万ドルに達しました。LIV加入で大会数は減少したものの、1試合あたりの参加料が高額であるため、収益機会は従来以上に増大しています。

5.日本人トップランカー:松山英樹の戦略

松山選手はジェネシス招待やフェデックス選手権での優勝による賞金、さらにレクサスや資生堂をはじめとする日本企業スポンサー料が収入を支えています。今年はパリ五輪での銅メダル効果もあり、国内外での露出が増加。LIV加入の噂も浮上していますが、PGAツアーを主戦場に据えつつ、アジア市場のスポンサーを獲得する戦略を継続中です。

6.ゴルフ界を席巻するLIVゴルフの影響

2022年以降、LIVゴルフへの高額移籍が相次ぎ、PGAツアーの賞金総額も上昇傾向にあります。フォーブスによれば、トップ50ゴルファーの賞金・年俸合計は約31億9000万ドル(約4657億円)と、3年で67%増加しました。こうした資金流入は選手の収入を押し上げる一方、大会参加の二極化を招き、ツアー運営側もビジネスモデル再構築を迫られています。

7.スポンサー契約とブランド価値

大手ゴルファーは機材メーカーだけでなく、腕時計、高級車、アパレルブランドなど多岐にわたるスポンサー契約を結びます。特に上位5名は平均して4~6社と契約し、年間1億ドル級の広告出演料を受け取っています。コース外収入が賞金収入の約70~80%を占めるケースも珍しくなく、ブランド価値の向上が稼ぎの源泉となっています。

8.今後の展望と課題

  • ツアー統合議論:PGAツアーとLIVゴルフの合併・協力構想が浮上し、選手収入の更なる上昇と大会数の均衡化が期待される。
  • 新人育成と市場拡大:アジア・中東での新規ツアー創設により、若手選手の収益機会が増加。
  • サステナビリティ:大会運営の環境負荷や選手の健康管理が新たな価値基準となり、収入モデルにも影響。
  • デジタルシフト:ストリーミング放映権やNFT関連収入が次世代の収益源として注目される。

まとめ

2025年のゴルフ長者番付は、伝統的なPGAツアー勢と新興LIVゴルフ勢の二大勢力が入り交じる激動の様相を示しました。ジョン・ラーム選手の連覇、松山英樹選手の日本勢最高位9位、さらにはスポンサー契約料の高騰と大会運営ビジネスの変革は、プロゴルフが「賞金スポーツ」から「グローバルエンタテインメント」へと進化する過程を象徴しています。今後はツアー再編やデジタル施策の行方が、選手収入と競技人気のカギを握るでしょう。

出典:ALBA Net「ゴルフ世界長者番付発表 1位は収入147億円、松山英樹が9位にランクイン」(2025年6月12日)

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